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Deutsches Institut für Japanstudien
イルメラ・日地谷-キルシュネライト

イルメラ・日地谷-キルシュネライト

イルメラ・日地谷-キルシュネライト
所長

1.現代日本文学(20世紀)

戦後の代表的な作家である三島由紀夫を取り上げた私の学位論文(1976年出版)では、彼の一番長い小説を分析する上で構造主義的方法論の応用を試み、また彼の全著作の評価にその応用を当てはめた。私小説という自叙伝的なジャンルをテーマにした1979年の教授資格取得論文(1981年出版)では、そのジャンルの理論と歴史を体系づけ、社会文化的なコミニュケーション・システムの枠の中での私小説の機能を指摘した。それ以外の論文では、文芸社会学的、創作美学的な問題提起、及び今世紀初頭から90年代までの作家を対象としている。現在は日本の現代文学のハンドブックを準備している。

2.比較文学

(日本人ではない)日本文学研究者は、自分が熟知している文化的背景の枠に当てはめて自らの研究主題を熟視することによって、絶えず暗黙のうちに比較文学的な研究を行なっている。重要なことは、この認識条件と意識的、意図的に関わることである。現代日本文学の研究には、西欧言語による文学と概念の受容、習得、そして否定を分析する比較文学的な問題提起が特に啓発的である。これに関する研究は『Was heisst: Japanische Literatur verstehen?』(1990年刊)にまとめた。アジア的な「根源」の再発見、あるいは新発見という枠の中でのアジアとの文学的な関わりも、同じくここに組み込むことができる。

3. 現代の知的思潮

20世紀における日本と西欧との対話は文学作品の中に表れているが、さらに言えば、日本固有のアイデンティティーのコンセプトを強化し広めるプロセスに、作家と学者も重要な役割を担っている。私は双方のテーマを原著(例えば、鈴木孝夫著『閉ざされた言語・日本語の世界』、独訳1990年刊)の翻訳、他の論文、評論、そして最新の編纂(例えば『Ueberwindung der Moderne? Japan am Ende des zwanzigsten Jahrhunderts』1996年刊)の中で追求している。

4. 科学史

明治初期以降の、近代化努力の重要な要素である西洋科学の分野との論争の中での日本の科学の発展は、私が翻訳した渡辺正雄の著作『日本人と近代科学』(1976年出版、独訳1981年刊)の課題である。1974年以来多くの論文と評論で、現代では西洋文献学とある複合的な対話をしている、日本の文献学の歴史と方法論を批判的に考察するというテーマに取り組んできた。例えば、「異文化理解の問題」については『Das Ende der Exotik』(1988年刊)の第3章で取り上げた。

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