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Deutsches Institut für Japanstudien
Gudrun Franzen

Gudrun Franzen

Gudrun Franzen
日本地域研究、経済学
2011年5月 〜
(奨学生, 2011年5月1日 - 2012年4月30日)
  • 日本における経済政策、特にバブル経済後の成長政策と景気対策
  • 日本公共経済、財政政策と予算制度

 

博士論文研究要旨

ワーキングタイトル: 「効率と平等?日本における景気刺激策の所得再分配効果」

古典経済学では効率最優先・成長率最大化の経済政策が、所得分配の不平等化を促進し、経済社会に大きな歪みをもたらす。一方、所得分配の平等を重視しすぎると経済の効率が悪くなり、その付けは結局のところ社会的弱者に回ってくる、という考えもある。逆に言えば、所得分配の不平等をあえて放置したほうが、かえって弱者の経済厚生も高まるというわけである。近年、数名の経済学者は経済成長への社会・政治的な要因に注目し、所得分配の不平等度がもたらす経済成長への影響を分析しており、所得分配の不平等度と土地配分は次期の経済成長とはマイナスの関係があることを明らかにした。このパラダイム転換が日本経済政権政治へ影響をあたえたのかを綿密に研究する。

日本における不平等と経済成長に関する種々相が異なる経済政策論に影響を及ぼし、景気対策と経済成長政策は、経済思想を反映している。博士論文では1990年から今までに日本景気刺激策の所得再分配効果を明らかにすることを目的として、定性的・定量的研究を実施する。そこで日本に滞在している間には、1)景気対策の種々相の内容が日本社会の所得階層にどのように影響したか、2)政権が景気対策の所得再分配効果を故意的に考慮したか、3)政権が何に基づいて景気対策内容の政策決定を下すか、という観点から分析する。