グリゼルディス・キルシュ
日本学、英文学、人類学
(奨学生, 2005年3月1日 - 2006年2月28日)- 日本のメディア、特にフィクショナルなジャンル
- (メディアが反映する)日中関係
- 日本のメディアにおける「他者」「他国」
博士論文の概要
「日本の映画・テレビドラマ・CMにおける中国(人)像」
今までの様々な研究によると、一般的に外国のイメージは、大部分がメディアによって決定されている。その中でも、特にフィクショナルなジャンルは重要な役割を果たしている。その理由は、視聴者が、ノンフィクショナルなジャンルと比べて、フィクショナルなジャンルの中で「他者」や「他国」に自分自身を投影させて考えることができるからである。このようなことを背景にして、博士論文においては三つのフィクショナルなジャンルである、日本の映画・テレビドラマ・ CMを基本にし、日本のメディアにおける中国(人)像を分析する。
この研究のために、日本滞在期間中、ポピュラー雑誌を含めて、日本のメディアを全て観察し、その中のフィクショナルなジャンルに限らず、ノンフィクショナルなジャンルも混じえて、中国についての記事、情報、映画・ドラマ・CMの解説とディスカションを調査し、日本のメディアにおける中国像の構造を分析する。それを基本にして、分析シーとを作り、その三つのジャンルの典型的な例を様々な視点から細かく内容分析する。
現在まで、プレテストとして、小さなサンプルのみが分析されている。日本滞在中における研究の目標は、その結果を最も大きいサンプルと比べて、研究調査し、博士論文の分析についての章として執筆するつもりである。