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Deutsches Institut für Japanstudien
フランツィスカ・シュテッフェン

フランツィスカ・シュテッフェン

フランツィスカ・シュテッフェン
宗教学・日本語学
2015年4月 〜
(奨学生, 2015年4月1日 - 2016年3月31日)

steffen@dijtokyo.org

淫祠邪教批判と宗教公認の間であった「淫祠天理蓮門教」

「呪術的近代化(magical modernity)」における天理教と蓮門教の成立過程―(仮)

本研究の目的は、カルトとして認識されることも珍しくない新宗教の歴史を再研究することである。その理由は、従来の新宗教研究では大きな問題点があるからである。従来の研究をまとめると、マックス・ウェーバーなどが唱える「脱呪術化」「合理化」という近代化説と、キリスト教を原型にした宗教概念のもとで解釈されてきた新宗教は、「邪教」「迷信」としか位置づけねばならず、新宗教が非近代的・迷信的であるという観点がある。しかし、合理化説も宗教概念も最近の研究では疑問視されてきている。そうした新しい研究を踏まえながら、本研究の問いは、ある教団が「迷信」であるかどうかというよりむしろ、ある教団に対して表した批判は批判者の宗教・近代認識について何を語っているかということである。天理教や蓮門教をめぐる邪教批判、つまり「邪教論」を検証すれば、明治時代における日本の「呪術的近代化」を明らかにすることができると思われる。

【キーワード】迷信、蓮門教、天理教、新宗教、呪術的近代化、淫祠邪教