ヴェレーナ・マーザー

日本学/ 社会学
(奨学生, 2011年5月1日 - 2012年4月30日)- マンガ―日本、米国とドイツにおける内容・出版・ファン
- 「女の子同士の恋愛」というトポスの扱い方
博士論文研究:
マンガにおける女の子同士の恋愛。「百合」というジャンルの発展(仮題)
20年間以上、日本学は日本の現代社会の鏡としてのマンガというテーマを学術的に考察している。この博士論文では特に今まであまり研究されていない「女の子同士の恋愛」というテーマを扱う「百合」ジャンルに焦点を当てる。その人気は日本において21世紀の初めから次第に高まってきたが、米国とドイツでも初の翻訳が出版されたほどである。
このジャンルはテキスト、生産と受容の媒介として考えることができる。そこで、本博士論文ではその三つを中心に考察する。第一部では、文芸学的に1970年代から現代までの「百合」ジャンルの内容に焦点を当てて分析する。社会学に視点をあてた第二部では日本、米国とドイツのマンガ編集者の「百合」ジャンルの評価についての収集を行う。第三部はこの三つの国の「百合」ジャンルのファンを社会学的方法で調査する。特に、それぞれの「百合」ジャンルへの熱狂の理由を解明する。