ドルフ・ノイハウス

2024年2月から、ドイツ日本研究所において「トランスリージョナルな視点から見た日本」という研究クラスターで専任研究員を務めている。ベルリン自由大学で日本学と歴史学の修士号を取得後、2022年1月に「絡み合うアジア:1880年から1923年にかけての韓国人留学生と日本のプロテスタント」というテーマで博士論文を取得した。博士論文の中では、韓国人留学生が日本に与えた影響や、プロテスタントや自由主義のネットワークへの統合を分析し、グローバルな歴史的絡み合いやポストコロニアル的アプローチを取り入れている。2011年から2015年までは、ベルリン自由大学の日本学研究所で、続いてフランクフルト大学の韓国学プログラムで研究員として勤務していた。博士課程中、DAAD(ドイツ学術交流会)やTIFO(東芝国際交流財団)からの奨学金を受け、東京大学、筑波大学、そしてソウルの延世大学で客員研究員として複数回の日本・韓国での研究滞在を行った。
主に近現代日韓交流史ならびにアジアとのトランスリージョナルな絡み合い、教育史、そしてアジアにおけるキリスト教史に関心を持っている。ドイツ日本研究所では、日本の開発援助プロジェクトに関する研究や、技術教育と援助の普及と適応に関する研究を行っており、特に冷戦期および冷戦後の日本におけるアジアに関する思想・言説の変化に関連してこれらを検討している。
DIJプロジェクト
Transregional actors across East Asia: Christianity, education, and independence movements
Transforming Empire: Japanese technical assistance and education in postwar Asia