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Deutsches Institut für Japanstudien
Wolfgang Thiele

Wolfgang Thiele

Wolfgang Thiele
2024年4月 ~

thiele@dijtokyo.org

ヴォルフガング・ティーレは大学都市イエナで生まれ育ち、高校時代に日本、中国、台湾、韓国からの留学生と頻繁に接するようになった。ベルリン・フンボルト大学で東アジアを中心とした地域研究を学んだ後、修士課程でグローバル・ヒストリーに転向した。現在、ベルリン自由大学で歴史学の博士号を取得中で、特にアヘン戦争以降の東アジアにおける越境史、特に1895年以降の日本と台湾の共有史に関心を持っている。

ヴォルフガング・ティーレの学位論文の目的は、1945年以降の台湾独立運動をグローバルな枠組みでより深く理解することである。台湾独立運動の支持者たちは、フィリピンや南アフリカといった第三世界の政治家や活動家たちとの出会いやつながり、招待について、彼らが出版した雑誌や本の中で率直に語ってきたが、こうしたつながりが体系的に研究されたことはなく、また、こうしたつながりが台湾ナショナリズムのイデオロギーにどのような影響を与えたかについても研究されてこなかった。台湾の亡命独立運動の拠点として、また国際的な活動の拠点として、日本も重要な役割を果たした。しかし、1970年以降の日本における活動家の生活状況や日本の政治的アクターとの交流については、これまでの研究ではほとんど知られていない。その中で、ティーレは特に台湾独立運動の活動家と日本社会党や自民党との関係に関心を持っている。このような研究ギャップを埋めるとともに、20世紀における帝国の解体や脱植民地化の歴史に関する言説の中に台湾独立運動の歴史をよりしっかりと位置づけ、特に世界史的な視点から、この世界的なプロセスにおける戦後日本の役割に光を当てることを目指している。