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Deutsches Institut für Japanstudien

都市在住未婚女性のライフコース選択

プロジェクト期間: 2009年-2015年

 第二次大戦後、日本社会において男性と女性のライフコースの「標準化」が見られるようになった。「標準化」されたライフコースを支えたのは、性別役割分担に基づいた、近代が作り上げた家族制度、男性を主たる稼ぎ手とする労働・福祉制度であった。そこには日本型中流社会において社会的に構築され、幅広く受容された「幸せな生き方」、すなわち男性であれば終身雇用のサラリーマンとして働き、家族を養い、郊外に住居を確保し、女性はその妻として、2、3人の子どもの母として家庭を守るという生き方を理想とする価値観が反映されていた。近年さまざまな社会変化により、これまで当たり前とされてきた生き方やライフスタイルにも変化が見られる。だが、こうした変化にあって今後の社会の方向性はなかなか見えてこない。

 本研究プロジェクトは、近年、戦後の日本社会で「標準化」した一定のライフコースに見られる変化を調査するものである。ライフコース研究において「脱標準化」と呼ばれる近年の変化を考察するにあたり、ライフコースの変化が著しく認められる1960年以降に生まれた女性に着目し、彼女たちが結婚や家族形成、仕事に関してどのような願望を抱き、またどのように自らの行為を決定しているのかを探ることとする。調査では首都圏在住の未婚の働く女性を対象とする面接調査を行い、彼女らの結婚観や仕事観をさぐるとともに、どのようなライフコースを望み、また実際に選択しているのかを掘り起こしていく。そしてどのような社会的要因が現在の未婚化・晩婚化・非婚化に影響を与えているのかを検討する。

 なお本プロジェクトは、東アジアにおける働く独身女性に関する国際比較研究プロジェクト(調査実施都市は香港、東京、ソウル)の東京調査にあたる。


イベント

2010年10月22日
シンポジウム・会議
ライフコース選択の臨界点

スタッフ

田中 洋美 (〜 2011年3月)
社会学