デッカー・ジモーネ
薬学、日本学、哲学
2026年4月
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デッカー・ジモーネは、ミュンヘン大学の博士課程に在籍しており、日本における独立系書店や社会運動による自主出版を専門としている。研究関心は、分断が進化している現代社会における「コミュニケーションの場」とそこに形成されるコミュニティにある。
本博士論文は、2010年代後半以降に相次いで設立された独立書店を、サード・プレイス(第三の場所)という概念で捉えるものである。本研究では、その発生背景(過去)、機能(現在)、および可能性(未来)を検討し、コロナ禍以降におけるコミュニティの形成の中で、書籍を中心としたプロジェクトが人と人の繋がりや民主主義の可能性をどのように拡大しているかを明らかにすることを目的としている。本研究は、関与の度合いに沿って構成されており、書店を「社交の場」から「コミュニティ構築」、さらには「社会運動」へと至る段階的な軸に沿って捉える。社会運動の焦点は、特にフェミニスト運動の第四波に置かれる。フェミニストの活動家たちは、以前の波におけるミニコミに続き、今日ではZINEや自主出版物の制作にますます取り込んでいる。
DIJ滞在中は、専門家との学術的な交流に加え、独立系書店や自主出版フェスのフィールドワーク、および独立書店主や自主出版者へのインタビューに重点を置く。