ソル・ジェイン
政治学、知識政治、越境的連関
2026年4月
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ソル・ジェインは、ライプツィヒ大学博士課程に在籍し、知識政治および記憶研究を専門としている。とりわけ、越境的な連関に関心を持ち、歴史的な絡み合いの中で知識・記憶・言説という観点から政治現象を捉えている。これらの要素が国境や時間を越えてどのように政治的ダイナミクスを形作るのかを考察し、特に知識と権力の関係に注目している。
博士論文では、日本と韓国の右派運動に焦点を当て、それらがいかに「歴史的真実」をめぐる言説を生み出し、流通させ、正当化しているのかを分析している。本研究は、これらの運動を国民国家の枠内にとどまるものとしてではなく、越境的に絡み合う現象として捉える点に特徴がある。その上で、修正主義的言説がどのように生成され、流通し、異なる文脈の中で再解釈されていくのかを追跡する。さらに、それが歴史認識をめぐる対立や国内外の権力関係とどのように関わるのかを明らかにする。こうした分析を通じて、歴史的に対立してきた社会の間でも右派的言説が越境的に結びつきうることを示し、右派の世界的な台頭に関する議論に貢献することを目指している。
ドイツ日本研究所(DIJ)滞在中は、日本の資料を用いた史料調査および現地調査を行い、東アジアにおける右派運動や記憶政治を研究する研究者との学術交流を行っている。