マリヤ・トミック
文学、ジェンダー
2025年10月
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マリヤ・トミック氏は、ウィーン大学(オーストリア)の博士課程に在籍し、日本の女性作家の現代文学を研究しています。修士論文では、日本の現代女性作家による作品からレイプ(強姦)のトラウマ描写を分析し、博士論文では1980年代以降の日本の女性作家の作品におけるレイプの描写を研究しています。現代日本文学に加え、近代日本文学、越境文学、女性史、ジェンダー関係、および文学や映画における表現も研究テーマとなっています。
日本滞在中は、レイプが物語の中心的なテーマとなっている、日本の女性作家による文学作品をできるだけ多く見つけたいと考えています。また、修士論文では、評書家たちがそれぞれの小説の議論においてレイプというテーマを排除する傾向があることが明らかになったため、文壇でこれらの小説がどのように議論されているかについて、書評を調査する予定です。さらに、研究滞在期間を利用して、自身の研究テーマに関連する分野で活動している他の研究者たちとのネットワークを構築する予定です。