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Deutsches Institut für Japanstudien
シーボルト父子のみた日本 生誕200年記念

細部

1996, Yen 2000 (out of print), Deutsches Institut für Japanstudien, 東京, 256 p.

著者

ドイツ-日本研究所、東京都江戸東京博物館、国立民族学博物館

シーボルト父子のみた日本 生誕200年記念

シーボルト父子のみた日本 生誕200年記念

 江戸末期に長崎オランダ商館付医官として来日したフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトの生誕200年を記念して開催された展覧会図録。

父フィリップ・フランツは厖大な資料収集に基づく日本研究を行なったが、次男ハインリッヒも明治初期にオーストリア・ハンガリー公使館の通訳官・書記官として維新後の日本で活躍した。この父子が日本で収集した日本の文物に関する厖大なコレクションは、現在ヨーロッパに散在していて総数は数万点に上る。その中には既に湮滅し、あるいは稀有となったものも少なくないが、本展ではコレクション全体を俯瞰し、幕末から明治維新期にわたる生活文化の諸相を見出せる品々約700点を精選した。そのほとんどがわが国において初めて公開されるものであり、シーボルト父子と日本との出会い、日本へのまなざしの中で生まれたコレクションを通して、日本とヨーロッパとの交流の一端を示した。


この図録は好評の内に完売したので、図録に掲載された論文と新たに書き下ろした論文を合わせて単行本として出版した。

ヨーゼフ・クライナー編『黄昏のトクガワ・ジャパン-シーボルト父子の見た日本』 NHKブックス842  日本放送出版協会 1998年

問合せ先:kitamura@dijtokyo.org

コンテンツ

北原進
シーボルトのみた日本の地域産業
p.212-213

小林淳一
川原慶賀筆「人物画帳」について
p.214-215

近藤雅樹
幻の博物学標本作者たち
p.216-217

松崎亜砂子
シーボルトのみた日本のおみやげもの
p.218-219

熊倉功夫
シーボルトと茶
p.220-221


シーボルト家略系譜、シーボルト父子の足跡
p.224-236


展示資料リスト
p.237-253


参考文献
p.254

マティ・フォラー
ライデン国立民族学博物館におけるシーボルト・コレクションについて
p.178-184

ブルーノ・J・リヒツフェルト
ミュンヘン国立民族学博物館所蔵の二番目のシーボルト・コレクション
p.184-189

ヨハネス・ヴィーニンガー
ウィーンにおけるハインリッヒ・フォン・シーボルトのコレクション
p.190-194

河野元昭
シーボルト・コレクションの美術史的意義
p.195-199

佐々木秀彦
シーボルトの日本研究-集める・調べる・見せる
p.209-211

ヨーゼフ・クライナー
三人の「日本のシーボルト」の生涯と業績
p.6-17