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Deutsches Institut für Japanstudien

日独シンポジウム

地方創生ためのチャンスとして温暖化対策 ―日本とドイツにおける再生可能エネルギー―

2015年10月5日

日本とドイツは温暖化対策において重要なパートナーであり、同水準の技術を有していますが、取り組み方は異なります。ドイツは早くから再生可能エネルギーの広範囲な普及と脱原発を推進し、欧州一大エネルギー網との系統連系を果たした一方、日本は長期にわたり原子力をはじめとする従来型エネルギーに力点を置きつつ再生可能エネルギー導入も推進してきました。

しかし再生可能エネルギーに目を転じると、日本は可能性が豊富な国であると言えます。地理的にも地質学的にも、そして農林の面でも風力、太陽、バイオマスには莫大な可能性が秘められており、地方自治体レベルの取り組みが決定的な役割を担っています。再生可能エネルギーの利用は始まっているものの、人口流出や高齢化、財政難、失業など、日独の自治体は困難な課題を抱えています。再生可能エネルギーの拡大によって、地域経済だけではなく地方再生のために、どのようなチャンスがもたらされるのかを、多くの自治体が認識しています。

そのようなことから、ドイツ連邦共和国大使館、東京大学先端科学技術研究センター、ドイツ日本研究所は、国際シンポジウム「温暖化対策と地方創生を結ぶ再生可能エネルギー ―日独の目標と経験―」を共同開催します。日独の地方レベルにおける産学官の専門家と実務家が一堂に会し、再生可能エネルギーや新しいエネルギー利用の可能性を比較検討する場となることが期待されています。

発表

10時~10時15分
開会挨拶

フランツ・ヴァルデンベルガー
ドイツ日本研究所所長

10時15分~11時15分
暖化対策 -ドイツと日本の取り組み-

ハンス・カール・フォン・ヴェアテルン
駐日ドイツ連邦共和国大使

再生可能エネルギーによる地方創生
- スライド

土居 健太郎
環境省地球環境局・地球温暖化対策課

11時15分~13時
日本とドイツにおける再生可能エネルギーと地方創生

司会:

ヨーク・ラウパッハ スミヤ
立命館大学

Will Community-Based Renewable Energy Projects Increase in Japan?
- スライド

山下紀明
環境エネルギー政策研究所

Renewable Energy
- スライド

ティーロ・シュミットセール
株式会社レンエネルギー・クロスボーダー

13時~14時半
休憩

14時半~15時15分
エネルギーシフトにおける市民参加 ―ドイツ連邦議会請願委員会の知見―

ゲーロ・シュトアヨハン
ドイツ連邦議会請願委員会副委員長

15時15分~17時20分
パネルディスカッション 「持続可能な地方行政に向けてのステークホルダーの関係」 (以下、氏名はアルファベット順)

司会:

クリスティアン・ディマ
東京大学, RCAST

レジリエンスの高い地域づくりの提案
- スライド

榎本 英剛
トランジション・ジャパン

地方創生に求められる事業構想
- スライド

牧野 光朗
長野県 飯田市 市長

農山村の持続可能な地域づくり
- スライド

大和田 順子
一般社団法人 ロハス・ビジネス・アライアンス

Luftkurort und Bioenergiedorf
- スライド

ルドルフ・シューラー
バーデン・ヴュルテンベルク州 「バイオエネルギーの村」 ザンクト・ぺーター村 村長

低炭素社会の構築と市民社会
- スライド

柳下 正治
上智大学、地球環境学研究科教授

Gemeinde Rettenbach
- スライド

ウィルヘルム・フィシャー
バイエルン州 「太陽の村」レッテンバッハ村 元村長

17時20分~17時半
閉会挨拶

大石 式部
ドイツ連邦共和国大使館, 東京

17時半~End
レセプション