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Deutsches Institut für Japanstudien
イネケ・ツィンマーマン

イネケ・ツィンマーマン

イネケ・ツィンマーマン
日本学
2018年9月 〜
(奨学生, 2018年9月1日 - 2019年2月28日)

zimmermann@dijtokyo.org

専門分野
日本文化史
日本社会における儀礼実践

モノ供養の研究――学術的言説における表象の分析を中心として
本博士論文プロジェクトの研究対象は日本で行われているモノ供養、すなわ ち、モノ(道具、民具、遺品など)を 処分する儀礼である。 供養は通常、制度的に 仏寺や神社で行われ、供養に関わる人・組織は、供養の場所や内容により様々であ る。
モノ供養は、高度成長期に日常生活で使われる様々なモノのために増加してきたが、 現在でも、電気製品や電子機器・記憶装置も扱われるようになるなど、変化は続い ている。それに加えて、宗教的な組織以外の販売・サービス業者も参加するように なったことで、モノ供養と経済・社会・政治の関係も本質的な影響を受けている。 モノ供養は、特に「供養」という仏教的な概念のゆえに、宗教的な分脈と関連付け られることが多い。また、従来の日本および欧米の研究は個人心理学と文化人類学 や民俗学の視点からモノ供養を調査することが多かった。また、そうした調査はた いてい特に人気のあるモノ供養に関して、よく知られている儀礼に焦点を当ててお り、それが一般人のみならず専門家の「モノ供養」観にも強く影響している。 本博士論文プロジェクトでは日本社会に展開しているモノ供養について考察する。 研究の焦点は、まず、従来の研究におけるモノ供養の扱われる方であり、先行研究 の検討を通して、それからの研究の土台にある方法論的・理論的前提を明らかにす る。そのうえで、調査者自身もフィールドワークを行い、モノ供養の問題点に関す る方法論的・理論的な検討を行ったのちに、モノ供養の現代的展開を記述・考察す る予定である。